ここにきて、子宮内・・・

・・膜症のくすりが続々登場!

ネットのおかげか、子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)、という病気の存在を普通の方でも知る機会が増えた。

以前なら、臨床現場で

”内膜症かもしれませんね”

と言っても言葉の存在、病気の存在をまったくご存じでない方も多かった。最近では

”あっ、聞いたことあります”

  とか

”そうかもしれないと心配してたんです”

というリアクションが増えた。

皆さんの認識度の上昇に比例して、この病気自体も増加している。

皆さんにわかりやすい説明を心がける私としては、この病気を説明するときに

「本来なら、子宮の中だけにあるはずの子宮内膜(な・い・ま・く)という細胞あるいは組織が、ほかんとこにできるんよ。」

「そこでもって、できたところでも生理を起こそうとするんよ。子宮でおこった生理なら、出口があるからいいけれど、たとえば卵巣やおなかの中や、場合によれば肺の中で生理がおこっても出口がないから、そこでたまるしかないよね。それが毎月起こるんよ。」


内膜症の治療には、最近はピル(低用量ピル)がfirst choice といわれています。
実際、内膜症による大きなチョコレートシスト(子宮の外で出来た繰り返す生理は、たまるとチョコレート色になるのでこのように呼ばれます。)がピルで完全に縮小した経験も持ってます。

その他、(そのほかといっても本来、内膜症の治療はこれがスジ。保険は利くけどちょっと高価)偽閉経療法といって、一時的に閉経に近い状態にする方法。

そして最初に書いたように、新しい薬、ディナゲスト。
久しぶりに出た内膜症に対する新しい作用機序のクスリです。
内膜症の治療の本流は、偽閉経療法だったので、これには鼻に毎日シュッシュッとスプレーするやり方と、4週間に1回注射するやり方がありました。
今回のディナゲストは、排卵を抑制することで、生理を起こさせないようにする、引き続き内膜症の増殖をおさえる、という機序で働きます。
発想は、偽閉経に近いような、でもその手前の無排卵周期の状態をつくる、といったイメージでしょうか。

ピルや偽閉経療法に効果が見られなかったような内膜症の患者さんには、光明が見えたと思います。

新しい薬ですが、
患者さんのブログにはゾクゾクとディナゲストを服用体験談が出ているので
私達医師もそれを参考にして見たいと思います。
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by rapport_kykohp | 2008-07-09 13:01 | 医学のこと