女医ラポールの心とからだのメンテナンス


広島市中区大手町の女性クリニックラポール院長
by らぽーるきょろこ
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感染症はやたら怖いークラミジアの脅威

クラミジア・トラコマティス

最近では動脈硬化の原因かも、とも言われている。

眼、のど、性器、直腸、肝、腹の中、肺、いろんなところで見つかる。

1.この20年一番最初に印象付けられたのは、腹痛で来た27歳の女性。超音波検査で卵管辺りが腫れているのが確認され、腹水もたまっており、抗生物質に抵抗性であったために、おなかを開けた。

 おなかの中は、べたべたに癒着しており、クラミジアのFitz-Hugh-Curtis症候群という肝周
 囲炎、というのがあるのだが、それこそその肝臓周囲まで激しい癒着をきたしており、これでイ
 レウス(腸閉塞)を起こしていないのが不思議なくらいの状態であった。

 右の卵管と卵巣は一塊となっており、卵管は通常外見上タコ糸2本分だが、このときは鉛筆2
 本分に腫れており、摘出した。

 後に判明した血液検査結果と子宮出口からクラミジアが検出され、これが原因だと思った。

このときに、うへ~~感染症って怖い!と感じた。

2.その後、内科で治療を受けていた違う女性を診る機会があった。内科では、繰り返す肛門からの出血で内視鏡をのぞいたら、直腸粘膜が非常にただれており、なんとそこからクラミジアが検出され、その治療をうけており、婦人科でも診て下さい、とのことだった。

 案の定、性器からもクラミジアは検出されたが、婦人科臓器の炎症はさほど強くなかった。
 その方は、のどからもクラミジアが見つかっている。

3.次にこれは聞いた話。

 ずっと、肝機能が悪くて、内科で5年以上肝機能を改善する治療を受けていたが、原因は自己 免疫性肝炎、との診断で、ステロイド治療を受けていた。最初はこれで効いていたらしいが、  段々と効果がなくなりむしろ数字的には肝機能は悪化していった。
 業を煮やした患者は、違う内科を受診し、その先生から大学病院に紹介された。まあ、そこで
 も大分悩んだらしいが、クラミジアかな?と思われたのか、それに対する治療を始めた。たら、
 みるみるうちに肝機能が改善した、と
 いう話。

人類はもしかしたら感染症で滅びるかもしれない、というのは今では一般の人でも周知だろう。SARSしかり、鳥インフルエンザ、しかりだ。

ちなみにクラミジアに感染するとAIDSの感染率が数倍に上昇する、のでこれも知っとくほうがよい。
 
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by rapport_kykohp | 2008-02-03 09:20 | 医学のこと

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