2017年 11月 28日
腸の 健康診断を受けましょう
今までの健康診断は、出血の有無を確認する便検査や胃と大腸を中心とした内視鏡検査が主体でした。
これらの検査では、腸管の形の変化を観察することができますので、がんや炎症性疾患などの“明らかな異常”は見つけることができます。
一方、従来の健康診断では 腸管の機能 を検査することができていませんでした。
でも、最近は、腸内細菌をはじめとする 腸内環境の検査 ができるようになりました。
これが 腸の機能を調べることになるのです。
調べることができる項目は、消化、吸収、炎症の有無、グルテンの耐性、腸内細菌の状態、寄生虫の有無など、多岐にわたります。
この腸管の機能を観察する検査は、便を採取するだけで行うことができます。
内視鏡のように検査前の特別な食事等の前処置等は必要はありません。
腸内細菌等を調べることによって、
★食後の腹部の張り(腹部膨満‐特にケーキやお菓子を食べた後)
★理由のわからない疲れ
★原因不明の肌の荒れ
などの原因がわかるかもしれません。
また、腸内細菌の大きな乱れが認められた場合には、より精密な検査と治療を行うことによって体調を回復させることが出来ます。
最近の研究では、腸内細菌の乱れが関節リウマチ等の疾患を引き起こすことが判明してきています。
一度、機能を調べることができる腸の健康診断を受けましょう。