副腎疲労症候群 アドレナールファティーグ

1.うつ病や適応障害と診断されている 
2.朝起きられない 
3.立ちくらみがする 
4.何をしても楽しくない 
5.月経前症状が強くなった 
6.物忘れがひどくなった 
7.忍耐ができなくなった 
8.花粉症、アレルギーがひどい 
9.とにかく疲労やすい 
10.日常的なことがとてもつかれる

上の質問の内、3つ以上当てはまる方は“副腎疲労症候群”の可能性があります。 

その他の症状として、食の嗜好 が問題になることがあります。

塩辛い食べ物が無性に欲しくなったり
コーヒーやコーラ、チョコレートの力を借りないと仕事ができない などです。

 “副腎疲労症候群”とは、ストレスで疲れた時に必要なコルチゾールという副腎で産生されるステロイドが少し足りなくなることによって、“疲労”が出現する症候群です。 症候群ですからこの“副腎疲労”には、頭痛やめまい、イライラといったさまざまな症状も伴うことがあります。 この副腎ステロイドには通常、日内変動というものが認められています。 1日の中でコルチゾールは体内で朝に最も高い値になるようにセットしてあります。 昼、夕方にかけてコルチゾールの値は低くなります。 

副腎疲労症候群の患者さんでは、この日内変動に狂いが生じており、朝起きるのが不得意で午前10時頃になって何とか頭が目覚め、夕方頃よりエンジンがかかりはじめ、夜に元気になるという特徴があります。

副腎疲労症候群原因は何でしょうか? ストレスに対処するためにコルチゾールを過剰に使ってしまい、いざという時には使えなくなってしまい疲労が蓄積しているのです。 ストレスによって、副腎ステロイドが消費されたために、副腎からきちんとコルチゾールが供給されずに“疲労”が生じています。 ストレスには、さまざまな種類があります。 身体的ストレス、心理的ストレス、環境に由来するもの、感染性のものなどがあります。 ストレスは軽症なものから重度なものがありますが、ストレスの量が許容範囲を超えてしまい、身体がストレスの大きさに対応できなくなってしまった場合に生じます。 ストレスの許容量は人によって個人差があるので、身体症状や罹患期間はさまざまです。 ストレスが生じてから数か月から数年間で発症することもあります。

長く続く呼吸器や腸管の炎症・感染症や、繰り返す身体的・感情的ストレス、アレルギー、過労、喫煙、寝不足、運動不足・過度な運動、恐怖、コーヒー・カフェインの摂りすぎ、ある種の薬の摂りすぎ等、さまざまなことが発症のきっかけとなります。 

どんな人がなりやすいかというと、生真面目で完璧主義の人、うまく休息が取れていない人、常に自分を酷使している人、常にプレッシャーを感じている人、重篤な怪我や再発を繰り返す病気をした人等です。 現代人は、度重なるストレスや24時間続くストレスに晒されていることが多く、食生活も乱れがちです。

 診断はまず、過去に遡って聞き取り調査をすることから始まります。 いつから、どんなストレスがあり、どのように変化して行ったか等を十分に探って行きます。 副腎が疲労してしまった原因を探ることが治療への第一歩ですから、多くの質問をしてその原因を探ることになります。 副腎が疲労していると言っても、副腎機能不全とは違いますから、多くの場合血液中の副腎ホルモンの値は正常です。 ただ、朝から午前中にかけて疲労があり、夕方ころから回復してくることが特徴ですから、副腎ホルモンの日内変動は正常と異なっています。 このことを確認するために、より鋭敏な検査である唾液中ホルモン値を朝、午前中、午後、昼、夜の計4-5回、測定し、日内変動の狂いを確認します。 朝にホルモン値が高いという日内変動から外れていることで、診断がつくのです。 勿論、隠された大きな疾患のための疲労と鑑別することが必要ですので、そのための血液検査を行います。 身体的には疲労が最大の症状ですが、低血圧を伴っていることも特徴の一つです。 治療は、ストレスを取り除くことが最大の治療となります。 長い時間のストレスのために生じた疲労ですので、生活を含めてさまざまなこと変えることは難しいことですが、何がストレスになっているのかを突き詰め、それを取り除く必要があります。 ストレスを取り除く作業の中で、食生活を変えることも重要なことです。 知らず知らずに、疲労から逃れるために、コルチゾールをうまく使えない食生活になってしまっている場合が多く認められます。 チョコレートを食べ過ぎていたり、間食でエネルギーを補充することに慣れてしまっている場合があります。 

治療は、食生活を含めた習慣を変えると同時に、長年のストレスから生じた疲労た身体をも元に戻すためには、点滴療法を含めた薬による治療も必要です。 治療の初めの内は、疲弊した副腎を回復させるために、点滴療法と適切なサプリメントを用い、症状に適した治療プログラムを施行することにより疲労から身体を回復させて行きます。 疲労の程度により差はありますが、大体3‐6か月間で“疲労”のない有意義な日常生活が送れることを目指しています。
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by rapport_kykohp | 2016-06-23 08:35