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漢方専門医

日本では、医師免許があれば漢方薬を処方することができます。
保険診療で 漢方の処方 ができるのです。

中国 では事情が違います。医師免許があっても漢方が処方できるわけではありません。

漢方を処方してもらうためには 中医学 の免許を持った医師のところに行かないと漢方薬をもらうことができないのです。

中医学は 中国で発祥ですが、日本に伝来して独自の発展をしてきた経緯がありますから 日本漢方 という言葉もありますし、お隣韓国では 韓国の韓医学があります。

中医学は 五行のいう概念を基本に持っています。先日 広島の福屋デパートで
和菓子の展覧会 をやってましたので
五行のテーマを持った 和菓子 の写真撮ってきました!
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中国は大陸気候ですし、日本は島国気候と島国気質がありますから
同じ病気に対してもやや異なるあるいは場合によれば大いに異なる漢方薬を使うことがあるのです。

一般に 日本 は湿度が高いので 痰湿体質(水毒体質) であるといわれ
水を捌く(さばく) 生薬が効果を現すことが多いですし
柴胡剤のように からだを燥かす 生薬を使用することが多いと思います。

また現代の日本人は 冷たいものを 食べ過ぎるあるいは飲みすぎる 傾向にあるため
水毒体質に加え さらに 冷え も加わって
寒湿 の人が多いのが特徴です。
(中国では 冷蔵庫にコーラを冷やしておいてそれを取り出してキューっと飲む なんて荒業はしません。コーラもスプライトも室温です!)

それで からだを温める ことが大切になるのですが

ここで大切なのは じゃあ みんなが温めた方がよいのか? ということです。

困ったことに 湿熱 という概念もあって
熱を帯びた湿 というものをからだに 持っている方もいるから厄介です。
このような方が、自分は冷え性だ と思ってしまって始終下腹部に カイロ なんかあてていたら
湿熱がさらに熱をおびて からだはふわふわ、いらいら くらくら ぼっーと してしまうのです。
自分が冷え性だと思ってしまう

一番の原因は

手足が冷えているから 冷え性だ と思い込んでしまっていることです。

もちろん 本当にそのような方もいらっしゃって内臓まで冷えていたら ほんまもんの冷え性だ と大手を振れますが

往々にして 熱 はそもそも上に上がる性質があるので
手足が冷えていてもお顔が ぽっと 赤かったり 上半身が汗ばんでいたり ということがあるのです。
それに気づいていらっしゃらない方が
意外に多いのです。

漢方専門医 は

そこんとこを 診ます 見つけます。
そうしないと全く逆のお薬を出すことになってしますからです。
つまり 熱 の人に 寒 の薬を というように。

漢方薬が効かない !と
思っている方はもしかしたら全く逆の
処方をいただいているの かも しれません。
by rapport_kykohp | 2016-05-26 01:02 | 東洋医学