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加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)は 男性 の更年期障害です。

その原因は、男性ホルモン(アンドロゲン)の中の主な構成成分であるテストステロンの産生・分泌の低下です。

テストステロンは男性の性行動や性機能に重要な役割を有します。 生殖器だけではなく、テストステロンは中枢神経、造血器、肝臓、腎臓、血管、皮膚、筋肉といった全身に影響を与えるホルモンです。 テストステロン値は30歳から漸減してくると言われています。 

ホルモン値が低くなった場合の症状は、

1)リビドー(性欲)と勃起能の質と頻度,とりわけ夜間睡眠時勃起の減退

2)知的活動,認知力,見当識の低下および疲労感,抑うつ,イライラや短気などに伴う気分変調、めまい

3)睡眠障害

4)身体の疲労や行動力の低下、筋力低下による筋力低下と除脂肪体重の減少

5)内臓脂肪の増加

6)体毛と皮膚の変化-髭の伸びが遅くなった等

7)骨減少症と骨粗鬆症に伴う骨塩量の低下と骨折のリスク増加

等があり、集中力や重要な判断に要求される高次精神機能にも関係します。

上記の症状が示す通り、集中力の低下がイライラやめまいといった症状はすぐにはテストステロン低下とは考えにくいことが特徴です。

診断は、午前中に血中のテストステロン値を測定することによってすぐにわかります。

治療はテストステロンの補充になります。 テストステロンの補充は 2種類の方法があり、それぞれ、下記のような特徴があります。

a) 注射製剤

 2週間に1度、来院して貰って注射します。 保険適応ですが、2週間に1度の注射であるので、テストステロンの体内量は2週間を通じて一定ではありません。

b) クリーム

 皮膚に塗る治療ですので、自宅での治療が出来ます。 毎日、皮膚から吸収されるので、より生理的な効果が得られます。 このクリームは保険適応ではありませんので、自費とまります。 費用は1か月、5000円からです
# by rapport_kykohp | 2018-10-10 00:00 | 医学のこと

依存症

最近、“依存症”という言葉を聞く機会が増えました。 
依存症とは、
アルコール、薬物、たばこなどの物質に依存する場合、
DVやストーカーなどの特定の人間関係に依存する場合や、
ギャンブル、パチンコ、ゲーム、買い物などの行為に依存する場合
があります。 

依存症の原因には、遺伝的要因環境要因ストレスなどが挙げられますが、

ギャンブルやゲームなどの行為に依存する原因のひとつに、
脳内神経伝達物質のひとつである ドーパミン の過剰分泌が挙げられます。 

ドーパミンは報酬系の神経伝達物質として知られており、何等かの行為を行った場合に達成感(快感)を脳に与えるとともに、次回の行為を効率的に行うように意欲をもたらす作用があります。 この神経伝達物質で
あるドーパミンが過剰な状態では、快感を得るために特定の行為をやめることが出来ず
に執拗に繰り返してしまいます。 脳内環境を観察するためには、神経伝達物質を調べ
る必要があります。 神経伝達物質検査で、ドーパミンの状態を確認することが出来ま
す。 脳内でドーパミンが過剰になっている場合には、サプリメントでその産生をすみ
やかで穏やかに減少させることが可能です。

この検査は自費扱いになります。
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rラポール駐車場から見た 中秋の名月 の翌日 の本当のフルムーン!

# by rapport_kykohp | 2018-10-08 21:42 | 医学のこと

実は、女性にも多い 過敏性腸炎。
腸過敏症候群 とか IBS とも言います。
婦人科の患者さんにも多くみられます。  今日は その お話。

 腸過敏症候群とは、腸の検査や血液検査で明らかな異常が認められないにもかかわらず、腹痛や腹部の不快感を伴って、便秘や下痢が長く続く病気です。 日本人の
1015%に認められ、発症年齢は2040代に多く、やや女性に多くみられます。 便通の状態により、便秘型、下痢型、交代型の3つに分類されますが、男性では下痢型、女性では便秘型が目立ちます。 次の(1)から(3)に当てはまれば、腸過敏症候群の可能性が高いと言えます。
(1)腹痛などの症状が排便により軽快する、
(2)症状の有無によって排便頻度に変化がある、
(3)症状の有無によって便の状態に変化がある。 

 腸過敏症候群では、長期に症状が持続している人が多く存在し、調査によると
50%を超える人に毎日症状が表れていると言われています。 命に関わることはないが、経過が長く完全に治ることが少ないという特徴があります。 腸過敏症候群の症状は、下痢型、便秘型、交代型に分けられますが、以下に挙げたように原因は多様です。 

A) 生活習慣および環境因子

  ・ストレス

  ・概日リズムの破綻

  ・運動不足

B) 消化管機能低下

  ・膵外分泌不全

  ・腸管の軽度な炎症

  ・腸粘膜透過性亢進

  ・胆汁酸吸収不良

  ・慢性便秘

  ・腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオーシス)

  ・小腸内細菌異常増殖

  ・寄生虫感染

過敏性腸症候群 とは IBSともいう・・・_d0140997_10501102.jpg

C) 栄養要因

・炭水化物不耐症

  ・食物過敏症

  ・非セリアック性グルテン過敏症

  ・ニッケル関連腸粘膜炎

  ・ビタミンD欠乏

多様の原因を精査することは困難ですが、欧米で既に行われている数十項目の便を用いた検査で、原因を絞り込むことが可能です。 この検査を便総合検査と言います。 便総合検査にて原因を絞り込むことにより、適切な生活改善や腸内環境改善を行うことができるために症状が緩和できることになります。 

*便総合検査は自由診療にて行います。

 実は月経不順や 頑固な不正出血 あるいは 頑固なカンジダ膣炎なども合併していることが多くて、腸をなおして婦人科疾患もなおる という経験もあります。

# by rapport_kykohp | 2018-05-05 10:52

今年もよろしくお願いいたします。
昨日 勉強会に 行ってきました!_d0140997_19051343.jpg

 さて、昨日日曜日に 東京に勉強会に行ってきました。

アドレナールファティーグ(副腎疲労症候群)を日本に広めた先生方が 今回は
自閉症 の病態と治療の世界の第一人者の一人である ダン・ロシニョール先生をアメリカから招いての講演会でした。

副腎疲労と自閉症???

とお思いの方も多いと思いますが、世の中にはまだまだブラックボックスであるいろいろな病気があります。
まだよくわかっていない病気は 大体 ○○○症候群 なんて名前がついています。
自閉症も ”自分を 閉する 病” となっていますが、第3者がつけた名前という感じですね。

ブラックボックスだった 自閉症 も 副腎疲労症候群 も 少しずつ原因が明らかになりつつあります。
それによって 治る可能性もでてきています。

とくに
ビタミンが足りてない、

有害金属がたまっている

腸管機能がわるい
  場合は、治療法があります。

そしてこれらの原因は
副腎疲労症候群 も引き起こしますので
こちらも治療が可能なのですよ。





# by rapport_kykohp | 2018-01-15 21:00 | 女性クリニック ラポールのこと

今までの健康診断は、出血の有無を確認する便検査や胃と大腸を中心とした内視鏡検査が主体でした。 

これらの検査では、腸管の形の変化を観察することができますので、がんや炎症性疾患などの“明らかな異常”は見つけることができます。 

一方、従来の健康診断では 腸管の機能 を検査することができていませんでした。 

でも、最近は、腸内細菌をはじめとする 腸内環境の検査 ができるようになりました。 
これが 腸の機能を調べることになるのです。 

調べることができる項目は、消化、吸収、炎症の有無、グルテンの耐性、腸内細菌の状態、寄生虫の有無など、多岐にわたります。 
この腸管の機能を観察する検査は、便を採取するだけで行うことができます。 
内視鏡のように検査前の特別な食事等の前処置等は必要はありません。

腸内細菌等を調べることによって、
★食後の腹部の張り
(腹部膨満‐特にケーキやお菓子を食べた後)
★理由のわからない疲れ
★原因不明の肌の荒れ
などの原因がわかるかもしれません。
 また、腸内細菌の大きな乱れが認められた場合には、より精密な検査と治療を行うことによって体調を回復させることが出来ます。 
最近の研究では、腸内細菌の乱れが関節リウマチ等の疾患を引き起こすことが判明してきています。 

一度、機能を調べることができる腸の健康診断を受けましょう。


# by rapport_kykohp | 2017-11-28 13:25