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副腎疲労症候群 漢方編

副腎疲労症候群のお話をしましたが、前回の症状を 東洋医学 でひも解いてみましょう。

1.うつ病や適応障害と診断されている 気滞
2.朝起きられない 腎虚 脾気虚
3.立ちくらみがする 血虚

4.何をしても楽しくない 気虚 気滞

5.月経前症状が強くなった お血 気滞 水滞

6.物忘れがひどくなった 腎虚
7.忍耐ができなくなった 腎虚 胆虚
8.花粉症、アレルギーがひどい 肺気虚 肝鬱 肝火上炎 肝陽上亢
9.とにかく疲労やすい 気虚 
10.日常的なことがとても疲労る 気虚


ご覧のように 虚 という言葉が並びます。

東洋医学で言う 虚 とは 足りない ということです。
何が足りないか?
漢方では 物質 と 機能 を考えます。

副腎疲労では 物質 も 機能 も 足りない と考えるのです。

滋養強壮 ということばがありますが、滋養が物質を補うことで、強壮が機能を高めることだと考えてよいでしょう。

産後の滋養強壮
病後の滋養強壮
術後の滋養強壮

前回の副腎疲労のブログにあったように 強いストレスが あったときに 副腎でのコルチゾール供給が枯渇したと考えると
東洋医学では この滋養強壮 という言葉がふさわしいのではないかと考えます。

では滋養強壮 となる漢方とはいったいどんなものを指すのでしょうか。

生薬から考えるとわかりやすいかもしれません。
地黄 山薬 沢瀉 牡丹皮 茯苓 附子 大棗 黄耆 
補骨脂(ほこつし) 鹿茸(ろくじょう) 菟絲子(としし) 艾葉(がいよう)
あるいは 栄養が足りない と考えるのなら
消化吸収を助ける方剤を考えた方が良いかもしれません。
桂枝湯 建中湯類 
前述の leaky-gut syndrome(リーキーガット症候群) のような消化吸収の低下した小腸であれば、食事療法に加えて小建中湯や桂枝加芍薬湯を1年近く服用することが効果を出すことがあります。
by rapport_kykohp | 2016-06-26 10:56